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(No262)冬の東北・北海道旅行②花輪線龍ヶ森・岩手松尾 [東北・北海道冬編(昭和時代)]

冬の東北・北海道旅行①では龍ヶ森駅近辺のお話でした。今回は33.3パ-ミルの急勾配に挑む
蒸気機関車8620機ハチロクのお話です。

---1966年1月10~11日---

龍ヶ森駅をサミットとする岩手松尾方面と赤坂田方面どちらも急勾配が続く難所です。赤坂田方面
は龍ヶ森トンネルがあるので一度国道に出でトンネル越えをしなければいけません。反対に岩手松
尾方面はそのまま線路沿いに犬走りを歩いて行けました。当然どちらも輪かんじきを持っていかない
と大変な事になります。チョット横にそれるとズボッと腰の辺りまで雪に埋まってだしつするまで一苦
労します。撮影は赤坂田方面と岩手松尾方面を行ったり来たりするのですが雪道はとても辛いので
やはり楽な岩手松尾側に行くのが多かったです。

まずは赤坂田方面で撮った画像です。1月10日は天気がとてもよかった様ですね。
数分前から風にのってブラスト音が聞こえていますが中々現れません。初めて耳にした時はドキドキ
したものでした。山の斜面からやっと現れました。時速何㌔なんでしょうかと思うほど、もの凄く遅いで
す。
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赤坂田から来る補機は逆向きなので絵的にはチョットさえないですね。
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国道282号線通称「鹿角街道」から龍ヶ森から下ってきた貨物列車を撮りました。
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同国道から狙っています。花輪線は後方の山麓の高倉山を大きく左に迂回して湯瀬温泉に至ります。
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さて次は岩手松尾方面です。此方は線路沿いの犬走りを行きます。安全の為に輪かんじきを付けて
歩きました。

後2台の補機を従い3台運転で登ってきます。此方側の補機は正面に向いて来ます。やはりこの方が
絵になりますね。
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貨物の最後にハチロクのお顔が見えたので思わずシヤッタ-を押しました。
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最初のトンネル付近で三重連を待ちましたが、残念ながらドレ-ンの水蒸気で3台がよく分かりません
でした。場所もよくなかったようですね。
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負けずに後追いです。流石に音は凄い。3台のハチロクのブラストが響きます。
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岩手松尾にも行って見ました。天候はあまり良くないみたいですね。
ここでも三重連を狙いましたがやはりドレインで3台が綺麗に見えませんでした。
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この辺りから勾配がきつくなるのでしょう、急に速度が落ちます。煙がなびいていませんね。
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岩手松尾を出たハチロクは全速力で加速しなければこの急勾配を乗り切る事が困難で、途中で登れな
くなることもあって出戻りの坂とも言っていたらしいです。

重連でフルスロットルで加速しているので煙がなびいていますね。
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山にさしかかると急に速度が落ちます。煙が谷間を覆いかぶさりました。列車が見えなくなっても強烈な
ハチロクのブラスト音が何時までも聞こえていました。
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吹雪いてきました。ハチロク牽引客列車が岩手松尾駅に到着です。
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雪に染まった岩手松尾駅は北国の路情を感じさせます。
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龍ヶ森に戻る時は岩手松尾17時35分発の客車6両(後3両は回送扱い)に後補機のハチロクが2台付い
て3台運転の列車です。龍ヶ森到着は17時53分です。約7㌔を23分もかかって登ります。
この列車に乗って龍ヶ森まで録音しました。止まりそうな速度て登って行くのを思い出します。オ-プン
デッキを出して久しぶりに聞いてみようかな。

次回は青函連絡船で北海道に渡ります。

では これで。



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