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(№1058)北陸・飛騨一人鉄旅その5 [北陸・中部地方]

---2016年6月21日(火)雨のち晴れ----
北陸・飛騨一人鉄旅の記事、たいぶ間が空きましてすみません。
5月29日から6月1日の三泊四日の鉄旅で今回ラストとなります。
高山本線の第一神通川鉄橋を撮り終えて、東八尾から列車に乗って終点の猪谷駅に到着しました。時間は15時3分、
ここで40年ぶりの友達が迎えに来ています。彼は5才年下で東京の写真専門学校でわずか1年程の付き合いでしたが何かと気が合いました。

猪谷に到着して改札口に向う私です。
他20人程の乗客はJR西日本の普通列車からJR東海の普通列車に乗り換えていました。
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この写真は彼が撮ったもので改札口に向ったのが私一人だったので彼も直ぐに分かったようです。
彼は鉄でないのでこのキハ25が特急に見えていたらしい。まぁ、特急も同じ塗装をしているし、このキハ120と比べると何となく判らない事もないですが‥。

40年ぶりの再会、お互いに年取ったなぁと顔を見合わせて最初に言った言葉。
それに感激して猪谷の駅本屋を撮るのも忘れましたぁ。
40年前に彼の住んでいる神岡にお邪魔したときにこの猪谷からまだ廃線になっていない神岡鉄道に乗り換えて神岡まで乗った事を全然覚えていなし写真も撮っていません。一枚でも撮っていたら少しは覚えていたに違いないと‥‥

さて、車で迎えに来てもらいましたが、まだ時間もあるので彼は気を利かせて「神岡鉄道の廃線跡を見に行くかい」と言いながら猪谷か5㌔ほど走ったところの「茂住駅」跡を見せてくれました。
島ホ-ムで下り線の線路は外されていましたが上り線の線路がまだ残っていました。
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ここは有名になった「東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設」があるところです。長い施設名f(^^)
国道41号線には「ノ-ベル賞受賞 実験施設ス-パカミオカ 宇宙科学最先端の町北都神岡」と云う大きな看板も立っていました。
その国道41号線から林道に入って次は何処に行くのかなと思ったらこの実験施設があるトンネルを見せてくれました。このトンネルを4㌔程行くと例の研究施設があってトンネル入口には「梶田先生・神岡宇宙素粒子研究施設ご一同様 祝ノーベル物理学賞ご受賞おめでとうございます」と言う看板が立っていました。前もって連絡しておくと見学も出来るそうですね。
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彼は神岡でフォトスタジオをやっているのでここトンネルの中にある研究施設の撮影を頼まれたそうです。

またこの近くのにはすでに廃線となった神岡軌道の「土」と言う停留所跡が有って彼は幼い頃来て何となく覚えていると言っていました。それらしい線路跡が林道となって山の中へと続いていました。

さて、神岡鉄道と言えば廃線跡の線路を利用したレ-ルマウンテンバイクで走る「ガッタンGO!!」と言う楽しい乗り物があります。
線路状態は今にも列車が走っても来てもおかしくないくらい保線はしっかりと整備されていたのには頭が下がりました。
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地元の彼もまだ乗っていないとの事で、それではとご老人二人で乗りましょうと言うことになりました。自転車は電動マウンテンバイクなので安心。

そしてレ-ルマウンテンバイクが乗れる旧神岡鉄道の終点「奥飛騨温泉口」まで車を走らせて来ました
早々受け付けに行くと残念ながら今日の最終乗車受付が終わっていました。丁度彼の友達が受付をしていたので、彼は「最終便の時間を‥臨時便でということではどう」と冗談で言うと、笑いながら「チョッと無理だよ」と断られました。本日最終便はウヤ(運休)と言う事でした。まぁ遊園地とはチョイと違うので当然といえば当たり前ですがね。
一応時刻表があって1便9時から最終8便16時30分まで有ります。
私たちが着いたのがまだ16時前、最終便に乗れなくて残念。
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ホ-ムこんな感じになっています。色々な形をしたレ-ルマウンテンバイク。
人数に応じて選べるようです。
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それでは明日はと聞いたら何と定休日(水曜日)だと、またまたガッカリ。

時間が17時、「家のお風呂は狭いから温泉に行きましょう」とちゃんと私の分のバスタオル等も用意していました。神岡で温泉、いいですねこれで体か休められますし‥

温泉場は2箇所あるようで、一つはひだ流葉というスキ-場のゲレンデ内に、もう一つは山深い中でお手軽に入れる温泉場。
スキ-場のゲレンデ内にある温泉場「流葉温泉」と言う所が良いらしいので車を走らせました。ところが温泉場に行くとアレ~本日定休日だ。仕方がないのでもう一軒ある温泉場「割石温泉」に移動しました。この「割石温泉」は鉱山の町、神岡で鉱山の探査中に噴き出たそうです。ここは庶民的な温泉場なので彼の知り合いも結構来ており何かと話しかけていました。
温泉で疲れをとって、この後は彼のフォトスタジオに行きお酒と奥さんの手作りの美味しい料理を頂きました。

6月1日(水)
今日は飛騨古川始発特急「ワイドビュ-ひだ12号」に乗車予定なので、それまでお付き合いしてくれました。
彼のフォトスタジオは飛騨神岡の町並みから一歩路地に入った所にあり昭和の懐かしい雰囲気が有りました。
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さて、これから高山本線の飛騨古川方面に向います。神岡から山深い国道41号線(東街道)を走る事30分程、高山本線と平行に走っている国道471号線に出ました。
そして40年前に訪れた角川駅に行きました。

40年前高山本線の角川駅に下りて川合町に行き和紙の原料「楮(こうぞ)」を見に行きました。
40年前の角川駅
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有数な豪雪地帯とも言われている飛騨河合町角川には古くから伝わっている「こうぞの雪ざらし」と言う独特の手法で和紙を作って「山中和紙」とも呼ばれ、今は体験も出来るそうです。
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こうぞを雪にさらして漂白するそうです。今でもこの方法を行なっているようです。
映ってる若い方は40年前の彼の姿です。ワカイデス
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角川駅は2011年3月までは木造の駅舎だったそうで今はこんな駅になっていました。
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駅前はさびしいですが食堂や旅館があるのです。
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駅を見学していたらうまい具合に上り「ワイドビュ-ひだ8号」が通過して行きました。
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この駅で知人に会った彼はまだ木造の古い駅舎が残っていると言う事を聞き、その駅を探しに車を走らせていました。その駅は杉原駅だということです。

角川駅を後にして国道471号線を少し走ると高山本線は国道471号線から国道360号線沿いに北上します。国道360号線は別名「越中西街道」とも言われています。

杉原駅に行く途中で列車が来るので、宮川を渡る鉄橋で撮影
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坂上~打保

さて、また杉原駅に向って車を走らせます。この越中街道と高山本線が谷間を蛇の如く流れている宮川に沿って鉄橋、トンネルの繰り返し、また山と川が迫ってくると道路の幅が極端に狭くなりすれ違いが困難な場所も有りました。何処までも続く飛騨の山々、すごいなぁと感じる。厳しい道路には道路拡張工事が進んでおりバイパスもかなり出来て、それに伴い旧道路が通行止めになっている所も有りました。
そんな事で、杉原駅が中々見つからず、杉原駅を通り過ぎて次駅の猪谷まで来てしまいました。どうやら杉原駅は旧道に有るようで、また引き返してパイパスから旧道に入るとやっとたどり着きました。

今でものこる木造の杉原駅、これもいずれは簡易駅舎になるかも知れませんね。
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次の駅、JR東海の終点猪谷では列車が2本はいれないのでここ杉原駅で列車交換です。
10時39分発の下り普通列車が10時33分に到着、
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そして、待つこと6分上り「ワイドビュ-ひだ8号」が通過して行きました。
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6分ほど待機していた普通列車との並びも撮って、これから飛騨古川まで行きます。
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飛騨古川には11時半頃到着、ここでお世話になった彼とここでお別れとなります。
13時6分の上り「ワイドビュ-ひだ12号」に乗ります。まだ1時間以上も時間があるので、まずは何時もながら大きな荷物は宅急便で送りました。
そしてお昼はかき揚げそば、このかき揚げは大きくて美味しかったな~。
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お昼も終わりまだ時間があるので飛騨古川の街を散策しました。
1000匹の鯉が泳ぐ瀬戸川に白壁土蔵が続く情緒ある光景が飛騨古川の顔とも言われているようです。
彼は7歳までここで暮らしていたとの事で、当時はこんなに綺麗ではなくもっと生活観があったと行っていました。この通りで叔父がやはり写真館をやっていたそうで、今は無くその跡は防火施設と休憩場所となっていました。
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さて、そろそろ彼とはお別れ、色々とお世話になり、思い出話も尽きない二日間でした。

13時6分「ひだ12号」の発車です。自由席なので先頭の1号車、鉄にとってはありがたい。一番前の席が空いていたので展望ビデオが撮れます。
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キハ85のガラガラの自由席の車内、アチコチの座席に移動して車窓を楽しみました。
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何処の駅でしょうか、下りの「ひだ」と列車交換です。
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宮川に沿って美しい景観を列車は走ります。終点名古屋には16時2分着です。飛騨古川から名古屋まで約168㌔3時間の高山本線の車窓を楽しみました。
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そして名古屋始発16時29分「こだま668号」で小田原へ
18時過ぎ、掛川過ぎた辺りかな、富士山が薄っすらとみえていました。
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富士山を見るともうこの旅も終わりだなと感じてきます。
小田原には18時42分に到着です。小田原から小田急線で相模大野まで乗ります。
そして20時頃帰宅しました。
飛騨古川で送った荷物は早いもので翌日の午前中には届きます。
当然カメラと撮影済みのSDは宅急便で送らずにチャンと持って帰りました。

楽しかった北陸・飛騨の鉄旅でしたが、神岡のレ-ルマウンテンバイクに乗れなかったのが心残りなので来年も行くかなと考えていますが‥。

では。



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シュウチャン

熊太郎さん
フジトモさん
あおたけさん
CASCO事業部さん
Cedarさん
nice!ありがとうございました。
by シュウチャン (2016-06-27 07:36) 

シュウチャン

ばんない たろうさん
nice!ありがとうございました。

by シュウチャン (2016-11-28 10:25) 

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