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(№983)北海道一人鉄旅長万部・函館編 [北海道地方]

---2014年7月19日(土)晴れ----
北海道一人鉄旅も四日目(7月4日)、とうとう最後の日になりました。

ところで、昨日は大岸と礼文で撮影後、一度旅館に戻り温泉に入って疲れを取り軽く喉を潤おしてから19時ごろ長万部駅に向いました。
それは「北斗星」を撮りに行く事です。しかし「北斗星」が到着する時間は19時57分、もう日も落ちて、駅構内の照明も無く暗くて殆ど撮れないと分っていましたが、行かないで心残りするよりも行って納得した方がいい。

この跨線橋もう何回渡ったでしょう。夕暮れがだいぶ迫ってきました
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役目を終えた気動車が庫に戻ってきました。跨線橋には明るい照明が照らしています。その光が構内にも届いていました。
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また高々と立っている照明塔の明かりもヤ-ドや駅を照らしています。
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しかしその照明塔は跨線橋側に有るのでホ-ム先端函館方面までは明かりが薄っすらとしか届いていません。

駐車場を歩いて函館方面側のホ-ムの端に来ました。駐車場内には外灯が無いので真っ暗。
かろうじてホ-ムの明かりが頼りです。撮影はカメラの感度を最大の6400、1/30、F3.5にセットしました。ノイズが出てもブレブレの写真よりもいいと思い感度を最大にしました。

まずは駅員さんに北斗星の運行状況を聞くと大体時間通りですとの返事。昨日は人身事故で2時間以上も送れていましたが今日はちゃんと動いていました。これで安心。

「北斗星」が19時55分ハイビ-ムにしてホ-ムに入ってきました。ウ-ン眩しい。
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停車位置は場内信号機がホ-ムの端にあるので、これより手前と見込んで待機していました。予想通りの位置で停車ハイビ-ムからロ-ビ-ムに減灯すると、何とかヘッドマ-クが見えました。
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ヘッドマ-クをアップして撮りましたがこれ以上は明るく出来ませんでした。
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三脚を使用してバルブで撮ればもう少し何とかなりそうですが、なんせ不精して三脚を持ってこないで手持撮影なものなで…ハイ

このあとカメラを動画にしてDD51重連の発車場面を録画、ところが媒体の残量不足で列車の最後まで撮れませんでした。でもDD51重連の力強い場面だけは何とか録画できましたが。

まだ蒸気機関車時代、列車が駅に到着すると静かだった駅には活気がでます。駅アナウスが「オシャマンベ~オシャマンベ~、函館本線は乗り換え~」などのアナウス、ホ-ムでは駅弁屋さんが「ベント~、ベント~」「オチャ、オチャ」とホ-ムの端から端へと歩き回っていました。発車時は機関車用のブザ-が鳴ると、汽笛一声「ボゥ-」っと…今はとても静かですね、30秒ほど停車、そして何事もなかったようにス-ッと発車して行きました。
しかしDD51重連のエンジン音は迫力ありました。

暗くて撮影は今一でしたが見に来て満足して旅館に戻りました。
長万部温泉の夜の街を歩きます。えっ何処にも立ち寄りませんよ。真っ直ぐ旅館に戻ります。
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部屋に戻り今日の収穫を見ながら冷たいビ-ルをグィと…ウ-ン美味しいなぁ~
明日は最終日、函館市電「箱館ハイカラ號」の撮影です。

と言う事でここから最終日の四日目(7月4日)になります。
これから乗る列車は9時57分発の函館行き「北斗84号」ですがチェックアウトする前に一仕事です。
長万部6時40分頃通過する下り「トワイライト」の撮影です。それを撮ってからチェックアウトし、そして8時29分発の「北斗星」を狙います。

旅館から徒歩10分ほどで、昨日ロケしていた国道5号線の長万部陸橋に行きました。
撮影場所の陸橋付近には歩道はないのですがガ-ドレ-ルの外側にスペ-スがあるので安心です。
それに踏切が近くにあるので列車が来るのが分かるので助かります。
踏切が鳴ったので反対側の上り線を道路越しに眺めていたら上り貨物列車がきました。
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朝がまだ早いので車の往来が少ないのですが、撮影のため道路を横断するので気をつけて渡ります。
後方の左側の建物は長万部中学校だそうです。写真には写っていないのですが更に左に長万部高校があります。
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静狩まで右に内浦湾(噴火湾)を見ながら、こんな状態の原野が5㌔ほど続きます。流石に北海道ですね。

そしてお目当ての下り「トワイライト」が6時45分頃遅れもなく通過していきました。
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この後は駅に行き8時29分に来る下り「北斗星」の運行状況を聞きに行くと、何と50分程遅れているとの事でした。撮れるのかチョッと心配です。

駅にはこんな案内板が立っていました。新幹線が来るとこの駅も随分変ってしまうでしょうね。
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この跨線橋もどうなってしまうかなと思いながら「ス-パ北斗2号」を撮影。
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このあとは旅館に戻り荷物を整理して、二晩御厄介になった旅館にお礼を言って長万部駅に少し早めにいきます。
そうそう旅館代は二泊で9,000円でした。と言う事でこの旅行で三泊した旅館代は11,500円で随分安くあげました。

旅館を少し早めに出たのは長万部に到着が遅れている下りの「北斗星」を狙おうとしています。まだあきらめていません。

「北斗星」は長万部で私が乗る函館行「北斗84号」の1時間前に来る予定が50分遅れているとの事なので最悪はホ-ムで撮れるはずです。まだ10分ほど余裕がありますが。

駅に来ると列車案内板に私が乗る函館行き9時57分が表示されています。しかし下りの「北斗星」の表示はありません。
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運行状況を再び駅で聞いたところ更に遅れて57分との事。時計を見ると私が乗る列車と到着時間がほぼ同時刻に着く事になってしまう。
これではホ-ムでも撮れない可能性が大、あぁ~駄目かとあきらめていたら駅員さんが「函館行きの北斗84号も3分ほど遅れています」との事。という事はひょっとするとホ-ムで撮れる可能性がでてきました。
そろそろ私が乗る「北斗84号」が到着する時間です。やはり3分ほど遅れているらしく定刻の時刻になっても来ません。大きなバックはホ-ムの中ほどに置いといてカメラだけもって函館側のホ-ムの先端で待機しました。
すると彼方から明かりが見えると同時に、駅アナウスが「もうすぐ北斗84号がまいります」って、しかしまだ来ていないのでドキドキしながら「北斗星」を待ちます。ヘッドライトが見えているのですが、こおゆう時ってとても遅く感じますね。時々後ろを振り返っては「まだ北斗84号は着てないな」と確認しながら待ちます。

ヘッドライトが見えてから30秒、陸橋を潜ってきました。
IMG_2990.JPG
そして25秒後やっと撮れました。よかったぁ~…え!ギョギョギヨ列車が…[がく~(落胆した顔)]
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わずか数秒なのにこれほど長く感じた事はありませんでした。
ヤレヤレ間に合ったと思って振り向いたら何と「北斗84号が止まっているではないですか、荷物を持って「オ-イ待ってくれ」とダッシュ、心の中で叫んでもうギリギリで乗り込みました。
私は2号車の座席指定車、列車は札幌方面が1号車となっているので乗った車両は4号車、2号車に行かなければと…しかし乗車した車両をなんと6号車だと勘違いしてしまい、ドンドン歩いてここが2号車だなと思っていたら丁度車掌さんが来たので「これは2号車の車両ですか」と聞くと「ここは1号車です」との事。2号車を行き過ぎた。もう疲れたよ[ふらふら]。急いで乗車し、それに列車の号数を間違えて、それを見ていた車掌さんに笑われました。ボリボリ‥でも無事に乗れてよかった[わーい(嬉しい顔)]

さて、乗ること1時間半、無事に11時35分に函館に到着です。
新青森行きの列車は15時56分発「ス-パ白鳥34号」で、乗り換え時間は4時間ほどあります。4時間も時間を取った理由は函館市電「箱館ハイカラ號」を撮るためです。

「箱館ハイカラ號」の運用曜日は月、木、金、土、日なので、この旅行で函館に来た二日目が火曜日で運用していませんでしたので是非撮りたかったのです。

とりあえず函館朝市街で土産を購入ク-ル便で発送、そして大きな荷物も宅急便で発送したので身軽になって函館市電を撮りに行きます。

さて、電動レンタサイクルを借りに行きます。二日目と同じロワジ-ルホテル函館に行きました。二日目の場合は午前中だったので電動レンタサイクルが3台置いてありましたが、この日はもう午後、そのサイクルがすべて出払っていないか心配でした。その心配が大当たり、すべて出払ってサイクルがありません。
あぁ~どうしょうかな。移動は市電に乗ればいい事かな~と考えながら歩いていたら日本レンタカ-と書かれたのぼり旗、レンタカ-ねぇと見ていたら電動レンタサイクル有りと書かれたのぼり旗、何々、一日1500円か、ウ-ンどうしょうかなぁ、借りるのは3時間なのにチョイと高いかな、でも有ると楽だし、思い切って借りることにしました。3時間だけと言ったら何と1000円にまけてくれました。シルバ-にやさしいなぁ~。
これで足が確保できました。よかった。

「箱館ハイカラ號」はこの時間は湯の川方面に行っています。函館駅前に戻って来るまで時間が有るので二日目に行った十字街、末広町まで又行って見ました。
ここは八幡坂通の中腹から函館湾を眺めています。彼方には青函連絡船記念館の摩周丸が見えます。
IMG_3016.JPG

やはり其坂通交差点にあるこの建物と一緒に「箱館ハイカラ號」が撮りたいです。
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さて、そろそろ「箱館ハイカラ號」がこちらに向って来る時間となったので、まずは函館駅前から湯の川方面の次の駅、松風町駅の交差点まで行き待つ事にしました。
まず、来たのは金太郎塗りの700形これもお目当ての一つです。
800形の車体更新車の8000形との並びが撮れました。
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コマ-シャルが無い金太郎塗りはスッキリとしていますね。
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さて、この700形の後にお目当ての「箱館ハイカラ號」が来ました。走る姿を見たら感動いたしました。
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ササラ電車に改造されていた車両を復元したにしてはとてもよく出来ておりこれはナンチャッテレトロではないですね。
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女性車掌さんの服装もいいですね。キップなどが入っている車掌鞄が懐かしいなぁ。昔、バスの女性車掌さんもこの鞄を持っていましたね。
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さて、電チャリで追いかけます。市電は函館駅前界隈では少し渋滞するのでスピ-ドが遅くなると思い、ここ松風町駅から信号の少ない裏道を走り先回りして魚市場通駅に来ました。すると思った通り「箱館ハイカラ號」はまだ市役所前駅に停車していました。
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車と被りそうだったので魚市場通駅ホ-ムから狙ってます。
小さな車体を左右に揺らせながら来る姿は可愛らしい。
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ここからは道路もすいているので、これ以上は追いつきません。後追で十字街駅で停車している所を撮影。
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もう急ぐ事もありません。戻ってくる所を例の基坂通の交差点で待つ事にしました。
待つこと数分、念願の趣のある建物を入れて撮ることができました。
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続けてもう一枚。
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車掌さん、マイクを持って「末広街に到着です」と言っているようですね。
IMG_3074.JPG

末広街駅に停車している間に再び函館駅前の交差点に先回りして電チャリを走らせます。ソレ~
ここも一つ裏通りを走りましたが、走った道路が一時停止、信号機などが意外と沢山あって追い越されてしまいました。

しかし函館駅前駅で停車している「箱館ハイカラ號」に何とか追いつきました。
函館の交差点を走り去って行く「箱館ハイカラ號」を見ていたら、試運転の9600形、愛称「らっくる号」との並びが撮れました。
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「箱館ハイカラ號」を電動チャリで追っかけ、結構楽しかったですよ。
尚、信号や一時停止などの交通ル-ルはちゃんと守っています。事故ったら大変ですからね。

レンタサイクルの返却時間までまだ30分以上も有ったので函館駅構内が見渡せる場所を探して見ました。
五稜郭方面に向って走らせると、線路沿いに駐車場があったので、中に入ると函館駅構内が見渡せる所が有りました。
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さすが北海道、「北の大地」と書かれた函館運輸所の建物
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架線がない構内には江差線のキハ40が入れ替えてきました。
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広々とした函館駅構内ですが、これといった撮るものもないのでレンタサイクルを返して、函館駅に行きました。

新青森行列車の出発までまだ50分ほど時間あったので駅舎をブラブラしていたら2階にホ-ムが眺められる展望デッキが有りました。しかし俯瞰出来るほどの高さがないのです。どうせ作るならもう少し高い場所に作れば、何か中途半端なのでしょう展望デッキには誰もいません。
アイホ-ン画像 038.JPG

函館から新青森まではこの15時56分発の「ス-パ-白鳥34号」に乗車します。30分前に改札が始まったのでホ-ムに行き列車に乗り込みました。
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最後の日にやっと念願の「かにめし」を買いました。
そう言えばお昼をまだ食べていなかったので、出発の前に食べました。4日ぶりに豪華な弁当を美味しく頂きました。
アイホ-ン画像 073.JPG

この「ス-パ-白鳥34号」は小学生の団体が大勢乗るようで、そのために2両増結しています。
よかった早めに「かにめし」を食べといて‥‥。

座席指定席はすでに満席。私が乗車した車両も半分は小学生の団体で埋まっていました。
さぞかし賑やかになるのだろうなと思っていたら、とてもお行儀よくしていました。

帰りは函館15時56分発「ス-パ-白鳥34号」で新青森18時01分着、そして東北新幹線に乗り換えて18時24分発「はやぶさ34号」で東京21時23分着、自宅には23時前には帰れました。道内で列車の遅れがとても心配していましたが、幸いにも乗車した列車は順調に走ってくれました。

いつも手元に置いていたスケジュ-ル表とダイヤ表そして時刻表です。
スケジュ-ル表は折りたたんでポケット入れていたのでボロボロになってしまいました。
DSC00001.JPG

これで北海道一人鉄旅紀行はこれでお仕舞いです。
長々と最後までお付き合いして頂きありがとうございました。
鉄道の旅は楽しいですね。

では。


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あおたけ

ブルートレイン撮影を中心にまわられた北海道遠征、
お疲れさまでした。
北海道での徒歩鉄は、列車の本数が少なかったり、
駅から撮影地までの距離が遠かったりして、
なかなかウマくまわれないものですが、
綿密な計画で、効率よく撮影されているのに、
感心させられました。
by あおたけ (2014-07-23 09:34) 

シュウチャン

CASCO事業部さん
あおたけさん
nice!ありがとうございました。

あおたけさん
普通列車が少ないので、下車したら次の列車が2,3時間待ち、
撮影場所を考えないとえらい目にあいますね。
しかしそおいう場所を選んだのも自分です。
まぁ、計画を練っている時が楽しいもんですね。

by シュウチャン (2014-07-27 10:12) 

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